チャットボットを設置しているにもかかわらず、「問い合わせ者が誰なのかわからない」「後からフォローアップしたくても連絡先がない」という課題を抱えていませんか?チャット開始前に入力フォームを設けることで、この問題を根本から解決できます。
チャットボットの入力フォームとは、ユーザーが最初のメッセージを送る前に表示される情報収集フォームです。名前・メールアドレス・会社名・問い合わせカテゴリなどを収集することで、その後の対応を格段に効率化できます。
本記事では、入力フォームの設計方法・収集すべき情報・カスタマイズのポイント・ボットマを使った実装方法まで詳しく解説します。
チャットボットに入力フォームを設ける3つのメリット
メリット1: リード情報の自動収集
チャットボットは24時間365日稼働しています。深夜や休日に問い合わせがあっても、入力フォームがあれば自動的に問い合わせ者の連絡先を収集できます。翌営業日に担当者が確認し、すぐにフォローアップできる体制が整います。
特にBtoBの場合、会社名・部署・役職を収集することで、商談の優先度判断や適切な担当者への振り分けが可能になります。ある製造業のBtoB企業では、チャットボットに入力フォームを追加したことで、月あたりのリード獲得数が従来のWebフォームと比較して2.3倍に増加したという事例もあります。
メリット2: AIの回答精度向上
入力フォームで収集した情報をAIへのコンテキストとして渡すことで、より的確な回答が可能になります。
例えば、「業種」「会社規模」「利用目的」を事前に収集しておけば、AIはユーザーの属性に合わせた回答を生成できます。一般的な回答ではなく、「中小製造業向け」「スタートアップ向け」といった属性別のパーソナライズされた回答が実現します。
メリット3: スパム・不正アクセスの抑制
メールアドレスの入力を必須にすることで、悪意のある利用や無意味なスパムを一定程度抑制できます。完全に防ぐことは難しいですが、フォームを設けることで心理的なハードルが生まれ、悪意のある利用者の参入障壁になります。
収集すべき情報の設計
必須項目vs任意項目のバランス
入力フォームの最大の課題は、「情報を多く収集したい」という運営側の希望と、「手間なく始めたい」というユーザーの要望がぶつかることです。
一般的なガイドライン
- 必須項目は最大3〜4項目に抑える
- 入力フィールドが多いほど離脱率が上がる(フィールド数が5→10個になると完了率が約50%低下するという研究もある)
- 入力コストが高い項目(長文テキスト・電話番号)は慎重に必須化を検討
用途別おすすめ収集項目
カスタマーサポート・問い合わせ対応向け
- 名前(必須)
- メールアドレス(必須)
- 問い合わせカテゴリ(ドロップダウン・必須)
- 注文番号・会員番号(任意)
BtoBリード獲得向け
- 氏名(必須)
- 会社名(必須)
- メールアドレス(必須)
- 電話番号(任意)
- 業種(ドロップダウン・任意)
- 従業員数(ラジオボタン・任意)
ECサイト・BtoCサービス向け
- ニックネームまたは名前(任意でもOK)
- メールアドレス(必須)
- お問い合わせ内容(テキストエリア・任意)
社内向けチャットボット(ヘルプデスク等)
- 社員ID(必須)
- 部署名(ドロップダウン・必須)
- 問い合わせ種別(必須)
フォームフィールドの種類と使い分け
テキスト入力(一行)
名前・会社名・メールアドレスなど短い情報の収集に使います。メールアドレスはバリデーション(形式チェック)を設定することで、入力ミスを防げます。
テキストエリア(複数行)
問い合わせ内容・背景情報など長い文章を収集する場合に使います。ただし、ユーザーへの心理的負担が大きいため、必須項目にするかどうかは慎重に判断してください。
ドロップダウン・セレクトボックス
業種・問い合わせカテゴリ・都道府県など、選択肢が限定されている場合に最適です。ユーザーは選ぶだけでよいため、自由記述より入力コストが低くなります。
ラジオボタン・チェックボックス
従業員数(1〜10人/11〜50人/51〜100人/101人以上)のような少数の選択肢や、複数選択が必要な場合に使います。
同意チェックボックス
個人情報の取り扱いについての同意確認は、法的観点から重要です。プライバシーポリシーへのリンクとセットで設置することを推奨します。
ボットマによる入力フォームの設定方法
ボットマでは、DifyのチャットボットにカスタムフォームをGUIで設定できます。コードを書くことなく、管理画面から直感的に設定できます。
ステップ1: ボットマにDifyアプリを接続する
ボットマの管理画面でDifyのAPIキーを入力し、チャットボットを接続します。DifyのAPIキーはDify管理画面の「API Access」から発行できます。
ステップ2: 入力フォームの有効化
管理画面の「入力フォーム設定」から機能を有効化します。有効化すると、チャット起動時にフォームが表示されるようになります。
ステップ3: フィールドの追加と設定
「フィールドを追加」ボタンから以下の設定を行います。
- フィールド名: ユーザーに表示されるラベル(例: お名前、会社名)
- フィールドタイプ: テキスト/メールアドレス/電話番号/ドロップダウン/チェックボックス
- プレースホルダー: 入力例として表示するテキスト(例: 例: 山田 太郎)
- 必須・任意の設定: 必須にするかどうかをトグルで切り替え
- バリデーション: メールアドレスの形式チェックなどを自動設定
ステップ4: デザインのカスタマイズ
入力フォームのデザインも、サイトのブランドカラーに合わせて設定できます。
- フォームの背景色・テキスト色
- ボタンのカラーとホバー時の色
- フォントの種類とサイズ
ステップ5: 送信後のアクション設定
フォーム送信後の挙動も設定できます。
- チャットへの自動移行(収集した情報をAIのコンテキストとして渡す)
- メール通知の送信(管理者への新規フォーム送信通知)
- サンキューメッセージの表示
ステップ6: データのエクスポート
収集した入力データはCSV形式でダウンロードできます。CRMへのインポートや、Excelでの集計分析に活用できます。
入力フォームの最適化テクニック
プログレッシブフォーム(段階的フォーム)の活用
必須情報を最初に収集し、会話の途中でさらに詳細情報を段階的に収集する方法です。最初から多くの情報を求めるとユーザーが離脱しがちですが、まず最低限の情報でチャットを開始させ、会話の流れの中で追加情報を収集することで、情報収集量と離脱率のバランスを改善できます。
モバイル最適化
スマートフォンからのアクセスでは、テキスト入力が手間になります。
- 電話番号フィールドには数値キーボードが表示されるよう設定
- チェックボックスやドロップダウンを優先使用
- フォームの高さがスマートフォン画面内に収まるよう設計
パーソナライゼーション
ユーザーがどのページからチャットボットにアクセスしたか(URLパラメータ)を自動取得し、フォームの内容を変えることもできます。例えば、製品Aのページからアクセスしたユーザーには「製品Aに関するお問い合わせ」がデフォルト選択されるように設定することで、ユーザーの入力コストを減らせます。
A/Bテストによる継続的改善
フォームの項目数・必須/任意の設定・文言・デザインなどをA/Bテストで比較し、フォーム完了率を継続的に改善します。一般的に、フォーム完了率10%の改善でリード獲得数が10%増加します。
よくある失敗パターンと対策
必須項目が多すぎて離脱率が上昇する
「できるだけ多くの情報を収集したい」という気持ちはわかりますが、必須項目を詰め込みすぎると起動時の離脱率が急上昇します。まず必須項目を最小限にして運用を開始し、データを見ながら段階的に最適化するアプローチが効果的です。
スマートフォンで使いにくいフォームになる
PCでは問題ないのに、スマートフォンではフォームが画面からはみ出したり、テキスト入力が難しかったりするケースがあります。ボットマではレスポンシブ対応が標準搭載されているため、この問題を回避できます。
プライバシーポリシーへの同意を忘れる
個人情報(名前・メールアドレス・電話番号)を収集する場合、個人情報保護法に基づいた適切な同意取得が必要です。「プライバシーポリシーに同意する」チェックボックスとポリシーページへのリンクを必ず設置してください。
まとめ
チャットボットの入力フォームは、単なる情報収集手段ではなく、ビジネスの成長を支える重要な機能です。適切な項目設計・ユーザーフレンドリーなUI・継続的な最適化によって、リード獲得数の増加・対応効率の向上・顧客満足度の改善を同時に実現できます。
ボットマを活用することで、これらの設定をコードなしで素早く実装でき、収集したデータの管理・エクスポート・メール通知まで一元管理できます。チャットボットの入力フォームを最適化して、問い合わせ対応とリード獲得の効率を高めましょう。
ボットマでDifyチャットボットをもっと便利に
ボットマは、DifyのチャットボットにUI/UXカスタマイズ・会話スレッド管理・メール通知・入力フォーム・アクセス制限機能を追加できるSaaSプラットフォームです。